はじめまして!エンジニアのわたなべです。
プロジェクトで Salesforce を使っています。
最近先輩から「今の環境はどのブラウザからアクセスされてるのか?」という問い合わせを頂きました。 これまであまり気にしていなかったのですが、確かにこれは運用上重要な観点です。
例えば
- 初期は Salesforceの提示しているブラウザ全てをサポート対象としていたが
- 運用中の実績(実際に利用されているブラウザ)を踏まえてサポート対象のブラウザを再定義することになった
などという場合が考えられますね。
そこで、今回のミッション ブラウザの種類を把握する を行いました。
使用するのは、"ログイン履歴" です。これは、Salesforce にログインしたユーザーの情報を、直近6ヶ月分*1記録した csv です。
ただ、ユーザが多い場合は csv ファイルサイズも比例して大きくなりがちです。表計算ソフトでの編集は辛そう...
そこで、シェルとコマンドを利用してみることにしました。
調査で使用した環境は以下です。
- Mac OS X 10.11.6
- iTerm2 Build 3.0.15 (ターミナルなど、コマンドラインが使えれば他でも可)
ここで、以下のように行います。
1.Salesforce の [設定] - [管理] - [ユーザの管理] - [ログイン履歴] で「今すぐダウンロード」を押下 (LoginHistory数値.csv がダウンロードされる)
2.ダウンロードしたファイルを展開
3.端末 (iTerm2) この csv について、以下のワンライナーを実行 (ファイル名はサンプル)
cat ./LoginHistory123456789.csv | awk 'BEGIN {FS=",";OFS=","} {print $6}' | sort | uniq
これだけです。*2
少し補足しますと
csv の6行目に、ログインに利用されたブラウザが記載されているので、この列のみ抽出します (cat
から awk
の部分)
抽出した列は重複がありますので、ソート (sort
) して一意にします (uniq
)
すると、以下のように結果が表示されます。(結果はサンプルです)
Android Webkit Mobile Chrome 47 for iOS Chrome 60 Edge 15 Firefox 54 IE 10 IE 10 (互換表示) IE 10 Mobile Mobile Firefox 54 Opera 12 Safari 1 for iOS Safari 10 Safari for iOS Salesforce1 12
さて、この結果から分かることはというと・・・
- PC については Win, Mac 両方から
- IE 10, Firefox, Chrome, Safari から -->IE 9 以下は対応不要だな
- モバイルについては Android, iOS から
- IE 10, Chrome, Safari, Firefox --> Chrome, Safari は予想通り。IE 10, Firefox も対応必要・・・?
それにしても、Salesforce の csv が充実しているおかげで、ワンライナーで簡単に調査完了できた! 早速報告、せんぱ〜い!わかりましたよっ!